【衝撃】なろう小説家が知っておくべき中世ヨーロッパの農村の「実態」がコチラ

■歴史小話:中世ヨーロッパの農村における家族
— 佐々木 司 (@TA5vWI4SfJVHCGa) April 19, 2024
中世後期のイングランドを例に少し解説
形態としては核家族が多く、1家族あたり推定でおおよそ5人程度とされる。ヨーロッパに限らず、~戸という表現を見た場合はとりあえず5人とカウントするのが定石である。(1/7) pic.twitter.com/Xmm1KE14aC
相続の際には土地の場合は1家族がそれなりに生活ができる10ha程で、60シリング(1シリング6万円)の相続税が領主により課せられた例がある。家畜を所有している場合は、最も優良な1匹が徴収された。相続税の算定は財産の大きさによって大きくなるものの、総じて重く恣意的であった。(3/7)
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-結婚
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結婚に際しては農村では教会の前で誓い言葉を交わした後に、司祭がミサを執り行い、家か居酒屋で宴会を行うという形だった。しかし、こうした結婚式が行われないことも多く、教会の悩みの種であった。このような非公式な結婚に並んで婚前交渉も多く、(4/7)
その行為に対して婚前交渉税=事実上の罰金が課せられた事例が多々残っている。また、持参金の風習があり、花嫁の持参金(土地等含む)が多い場合には承認料という形で課税された。(5/7)
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-出産と子供
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出産は自宅で行われ、産まれた数週間後には洗礼が執り行われた。乳幼児死亡率は30%にも及び成人できる割合は半数程と推定される。この時代においては親の子に対する愛情は冷めたものではなく、子のために命を投げ出す記録が多く存在する。(6/7)
子供たちは水の汲み取りや果物の刈り取りを手伝ったり、魚釣りや弓を用いた射的・ごっこ遊び等をして育った。10代になると子供は労働力となり、男子は畑で働き女子は家事や裁縫と言った仕事を始めて大人に近づいていく。(7/7)
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軸は下記になります。
— 佐々木 司 (@TA5vWI4SfJVHCGa) April 20, 2024
「中世ヨーロッパの農村生活」ジョセフ・ギース フランシス・ギース共著 青島淑子訳
こちらに限らず、J・ギース / F・ギース両氏著の中世本は、怪しげな眉唾な箇所が少なく読みやすくユーモアもありおすすめです!
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